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婚活カウンセラーはむしろ独身の方が良い
独身なのになぜ婚活カウンセラーをしているの?
独身に婚活カウンセラーなんてできるの?
と疑問をお持ちの方もいらしゃるかもしれません。
私は婚活カウンセラーは、むしろ独身の方が良いと思っています。
その理由をお話します。
カウンセリングは「カウンセラーの体験」を語るものではありません
カウンセリングは、自分の体験に基づいて、クライアントにアドバイスするものではありません。
カウンセリングは、あくまでも、
クライアントの意思に基づき、
クライアントの希望、価値の実現の援助 を行うものです。
ですから、カウンセラーに結婚体験が必要なわけではありません。
カウンセリングは、
- あくまでもクライアントが中心
- 「何を実現したいのか」は、クライアントが明確にして選択するもの
- 「それを実現する」ための行動をとるのもクラアント
だからです。カウンセラーは、
- クライアントが「実現したい」ことを明確にするための援助
- 明確にした「実現したい」ことを行動に移すための援助
- 行動の前提となる考え方の整理の援助
をします。
カウンセラーには、それしかできません。
それしかできませんが、それをするための方法論が用意されています。
カウンセリングは、クライアントの希望、価値を実現するための援助の方法論です。
カウンセラーには結婚に対する価値判断、先入観がないほうがいい
婚活の成功へのヒントは、あなたの中にあります。
しかし、あなたはそれをはっきりとつかんでいません。
そこでカウンセラリングが役に立ちます。
カウンセリングのお話をもう一つさせていただきます。
ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)では、前の項目でのカウンセリングの考え方がさらに徹底しています。
- クライアントは、クライアントの生活の専門家である
- カウンセラーは、知らない態度でクライアントに尋ねる
- カウンセラーから提案はするが、提案が役に立つとは考えていない
- カウンセラーとの対話により、クライアントの願望を明確にする援助を行う
- その願望が「現実的なゴール」になり、
- クライアントが、成功体験から自分の能力を自覚すればおのずとゴールへ向かって歩み始める
という考え方を取ります。
カウンセラーの提案が役に立たない、といってもカウンセラーは何もしないわけではありません。
SFAでは、カウンセラーの提案によって問題が解決してゴールへ到達できるのではなく、クライアント本人が、
- 自分の願望を明確に把握して
- 生活の中で実現可能なゴール、ヴィジョンを作ること
- カウンセラーとの対話を通して、クライアント本人がゴールに到達できる力があることを認識すること
によって、ゴールに到達できる、というふうに実践と研究の結果、考えたのです。
婚活のゴールは「結婚」ではあっても、お相手に望むことや、結婚生活がどのようなものであってほしいというヴィジョンは、人それぞれです。
ヴィジョンはクライアント(=婚活者)が作ったものでなければ意味がありません。
カウンセラーは、クラアントの考え方感じ方を尊重し、クライアントのヴィジョンづくりを援助します。
そこでのカウンセラーは、クライアントの考え方感じ方の良し悪しといった価値判断をしません。
これはテクニックではありません。カウンセラーの倫理の問題です。
婚活についても同様です。
結婚や結婚生活についての価値判断をしないのですから、結婚観=先入観はないほうがいいのです。
現代は「個人化」の時代と言われています。個人化とは、身近なロールモデル、手本がない時代に、すべての人生の決定を自分で下すことを迫られている状況を言います。
価値観やライフスタイルが多様化していると言われています。
多様化しているということは、選択肢がたくさんあるということです。
それは反面、たくさんある中から「自分の責任において」選択することを迫られる、ということでもあります。
その様な時代に、カウンセラーができるのは、
人それぞれの「ゴール」に込めた思いを理解し、
明確にすることを援助し、実現するための援助
だけです。
独身カウンセラーは、結婚についてニュートラルです
そもそも、自分が結婚していないのですから、結婚はいいですよ、結婚しましょう、という前提には立っていません。
「結婚っていいですよ」「結婚すると幸せになりますよ」と言ってもらって、結婚への意欲を高めたい、というご要望をお持ちの方には、あまりお役に立てないかもしれません。
つまり、結婚についてニュートラル、中立的な立場にいます。
当然結婚を否定はしません。否定しませんが、結婚=幸せ、結婚=勝ち組とも思いません。
結婚によって得られるものは得ていないでしょうが、結婚しないことによって得るものもあります。
結婚を通じて、何を得たいのか?それを決めるのはあなたです。
結婚相談所ですから「結婚」してもらえば商売としては潤いますが、商売のために結婚を推奨することもしたくはありません。
「結婚したいという意思」をお持ちの方の「幸せな結婚」を、カウンセリングを通じて支援したい、というのが私の考えです。
結婚は、個人が希望するものであるとともに、社会を維持するために必要な社会的制度でもあります。
社会的制度なので、選択的夫婦別氏も個人では決定できない、強制力を持った制度です。
今後変わってゆくでしょうが、社会的な制度です。
結婚し子供を産み育てていかなければ社会の存続は難しくなります。
多くの方は子供を望む場合は結婚を選択します。
結婚せずに子を産む方、婚外子の割合は日本では2021年で2.3%です。
多くの方が結婚して「子を産む」という選択をされています。
少子化対策のために結婚しましょう、というつもりはありませんが「結婚したいという意思」をお持ちの方の「幸せな結婚」のお手伝いをして、子供を産み育てていただければ、少子化対策にも多少なりとも貢献できることにはなります。
人が、生まれも育ちも違う人と生活を共にするのですから、愛しあっているとはいえ「結婚したからそれだけで幸せになれる」というわけにもゆかないようです。
アメリカの精神科医ホルムスさんとレイさんが、ストレスの評価表を作っているそうです。
それによると「結婚」は「解雇」よりストレスが強くなっています。
順位 | 出来事 | 点数 |
1 | 配偶者の死 | 100 |
2 | 離婚 | 73 |
3 | 夫婦の別居 | 65 |
4 | 拘留・刑務所入り | 63 |
5 | 家族の死 | 63 |
6 | ケガや病気 | 58 |
7 | 結婚 | 50 |
8 | 解雇 | 47 |
少なからずストレスのかかる結婚をするのですから、結婚によって「幸せ」を手に入れてもらいたい、と切に願います。
たくさんの高名なカウンセラーが夫婦間のカウンセリングを手がけており、その成果をカウンセリング手法に還元しています。
夫婦関係についてもカウンセリングはお役に立てるでしょう。
離婚は、結婚よりさらにストレスがかかります。上記の表では、点数は73です。
- 2020年の婚姻数 52.6万件
- うち再婚数 13.9万件
- 2020年の離婚数 19.3万件
2020年でいえば、婚姻数の26.3%に相当する19.3万組が離婚しています。
家庭の経済問題(解雇はストレス47)に離婚(ストレス73)が重なると、相当なストレスとなってしまいます。
配偶者の死であればより大きなストレスにさらされることになります。
ストレスが病気の発症の原因ともなりかねません。
結婚するのであれば、離婚しないに越したことはない、と言えるでしょう。
とはいえ一方では離婚によって救われる結婚生活も、事実としてあるでしょう。
そのような場合には、早期に離婚して、新たなスタートを切ったほうが幸せになれる確率は高いといえるでしょう。
IBJ成婚白書では再婚者の「成婚しやすさ」は、男女ともに初婚者を上回っています。
再婚者の方は現実的な判断をされているから、ということが理由のようです。
COME TO LIFE の ミッション
COME TO LIFE のミッションは、
- 幸せになりたい人の援助をすること
- 悩み苦しみをなくしたい人の援助をすること
- 願いごとをかなえたい人の援助をすること
です。ですから、COME TO LIFEのカウンセリングは、
- 幸せになりたい
- 悩み苦しみをなくしたい
- 願い事をかなえたい
というクライエントの意思がないところには成立しません。
カール・ロジャーズは、カウンセリング・プロセスの12段階の一番最初に、
『個人が助力を求めにやってくる(クライエントが自発的にやってくるということは、彼がその問題解決に向かって一歩を踏み出したことを意味する)』ことを置いています。
(産業カウンセラー養成講座テキストⅠ107Pより引用)
すべては、あなたの意思から始まります。